地震保険あれこれ
SOSフクオカ ファイナンシャルプランナーの権藤です。
先ずは先日の大阪北部を震源とする地震で被災をされた皆様にお見舞い申し上げます。
今回は地震保険に関してお話しして参ります。
地震保険は政府が主導している「地震で被害を受けた際に補償します」という保険です。
地震保険は火災保険にプラスする保険で地震保険単独での加入はできません。
地震を原因とする被害は一般の火災保険では補償をされません。ここが一番大事な点です。
保険の対象は家屋と家屋内の家財で、国の規定でいずれも火災保険の保険金額の最大50%までと規定があります。
例えば家屋の保険金額が2000万円とすると地震保険では最大1000万円までとなります。最大で50%ですので生活を再建させるためには不足するケースが出てきますので、近年では特約で火災保険の金額まで保険金額を上げることができるようになってきました。
地震保険では家屋と家屋内の家財が対象になりますので、例えば車庫のブロック塀が地震で倒れて自家用車が壊れた場合は保険の対象外となります。(自動車保険の車両保険でも補償されません)なお自動車保険に「地震特約」を設定している場合は補償の申請を行うことができますが、この特約を設定している保険会社はまだ少ないのが現状です。
また地震保険の保険料は各県ごとに異なります。例えば保険金額1000万円の場合、福岡県では保険料が1万円、東京では3万円を超えております。これは地域ごとに地震発生のリスクを算出し、そのリスクの違いにより保険料も違いがでることによります。
最近はオール電化や耐震性の高い家屋が増えてきて火災や地震による家屋への被害のリスクは依然と比較すると低下はしてきており火災保険・地震保険が必要か質問されることがあります。
高いものだからこそ保険は必要です。
自分のところから火が出なくても、隣接地から火が出て延焼し被害が発生した場合は自分のところで補わなければなりません。この点を良く考える必要がありますね。
さて地震だけではなく自動車の場合もそうですが、もし事故が発生した際は身体上の危険が無ければスマートフォンのカメラで構いませんので記録をしておくと保険の請求を行う際にスムーズにいく可能性が高いので頭の片隅にでも憶えておいてください。