土地家屋調査士って知ってますか?(^_^;)

土地家屋調査士の秦です。

「日本で一番マイナーな士業」かもですが、少しお付き合い下さい。

今回は、土地家屋調査士の仕事についてお話しします。皆様とのつながりです。どんなときに関わることになるのか?

(1)土地売買や相続等に関わる土地境界確定、分筆、測量業務一般

(2)建物の新築や増築に伴う登記の申請

などです。

もっと簡潔に言うと

(1)なら、主に財産を取得したり手放したりするとき。

(2)なら、例えばローンを組むときに土地や建物を担保にするとき。

不動産関係者でもない限り、通常の方であると人生のうち、一度か二度。それくらいの頻度でお会いすることになると思います。

なので、後悔はしたくないですよね。

 

先日、こんなことがありました。

いつものように現場の土地の下見に行っていたとき、車の中で突然携帯が鳴り響きました。知らない固定電話です。

恐る恐る電話に出ると、知らない女性の声でした。

「秦さんですか?」

「はい、私は土地家屋調査士の秦ですがいかがされましたか?」

 

実は、その方の建物の敷地図面に私の父の名前を見つけてインターネットで探し、私に電話をかけてきたということが分かりました。どうやら境界でもめているご様子。

(私の父も土地家屋調査士でした。(一昨年に引退))。

境界線

 

少しお話を聞きましたが、後日、城南区のお宅に伺いました。

なんでも、境にしているコンクリートブロックの所有をめぐり、意見が対立しているようです。

 

資料を拝見し、現場を見せて頂きました。

一般の方は気づきませんが、コンクリートブロックは明らかに相談者の方のもののようです。

ここがポイントです。

現地と図面を照合し、場合によっては測量を行い、境界を確認する能力を有する技術集団。

これが、土地家屋調査士であり、法務省から認可された資格なのです。

 

証拠の境界標識も20センチくらい下の地中から発見でき、お隣との境界交渉についてアドバイスさせて頂きました。

相談者の女性からは、頼る方もなく本当に助かりました。と涙声でお礼を言われました。

なんでも、亡きご両親が自分の為に壁の色を白く塗ってくれた思い出のブロックなんだそうです。

 

 

簡単に言うと、境界の確認は、土地家屋調査士しかできません。

土地を売買したり、建物や土地を担保にローンを組んだりするとき、境界が確認できないと売買は出来ないし、銀行も融資してくれません。

なので、そういう場合に、私たち土地家屋調査士(特に私とか(笑))にお声掛けください。

 

私たち土地家屋調査士は、お客様と直接会う機会が余りないため知名度が低く、マイナーな士業なんですが、以外に大事なお仕事をしていることを分かって頂けたら幸いです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

―以上―

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