家を売ったときの税金

不動産よろず相談担当の青木と申します。
前回は、不動産を購入した時の税金について書きましたが、今回は売却した時の税金のお話です。

不動産を売ったとき、一番気になるのが、”最終的に手元に幾ら残るのか”ではないでしょうか。
そのため、売却後に必要な税金まできちんと知っておくことが大事です。

不動産を売却すると、翌年確定申告を行わないといけません。ご自身がお住まいであった家であれば、3000万円までの特別控除を受けられる特例がございますが、相続不動産、住まわれていない家屋、マンションなどを売却した時は、不動産譲渡所得税が発生する場合が多々ございます。
理由は、契約書等が無く、購入当時の金額が分からない場合が多いからです。(特に相続不動産の場合は多いです)

では、購入当時の金額が分からないケースの簡単な例でご説明します。

(例)2000万円で戸建を売却。
売却経費が不動産会社へ支払う仲介手数料、測量費、動産撤去費用等で150万円として。

まず、取得費の計算です。
2000万円×5%=100万円←(これが元値と思ってください)

2000万円 -100万円(取得費)-150万円(売却経費)=1750万円(不動産の譲渡所得)

①所有期間5年以下の場合
1750万円×税率39%+復興特別所得税=約682万円(復興特別所得税を含んでおりません)

②所有期間5年超の場合
1750万円×税率20%+復興特別所得税=約350万円(復興特別所得税を含んでおりません)

いかがでしょう。相続した場合は、被相続人の所有期間も引き継げますので、大体②の20%の場合が多いでしょうけれど、それでも300万円以上税金を支払わないといけません。

2000万円で売っても、最終的に手元に残るのはザックリですが約1400万円ほど。

契約書やそれに類する書類等がある場合は、税理士さんへご相談されるとまだ税金が抑えられるかもしれませんが、相続財産は3代で無くなるというのもなんとなくうなずけます・・・。

私ども不動産関係の人間にとっては日常の事ですが、皆様にとっては非日常のことでしょう。
いつの日か、皆様にもそういう時がくるかもしれませんので、具体例でイメージしていただければと思いました。

むふす

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