ロボアドバイザー?
ファイナンシャルプランナーの権藤です。
今回は、耳にする機会が増えた「ロボアドバイザー」に関してです。
ロボアドバイザーはパソコンやスマホの画面上から、コンピュータープログラムで自分に最適な投資信託を診断し、資産運用のアドバイスや助言を受けることができるシステムです。
もともと人間が行っていたサービスをロボットで代用するので大幅なコスト削減につながり、手数料や運用管理費を安く抑えることができるようになりました。手数料が割安なことはロボアドバイザーの大きなメリットです。
ロボットによる自動運用システムの仕組みは
- いくつかの質問に答える
- 運用モデルの提示
- 運用モデルに納得したら投資スタート
この場合の投資は一時金ではなく積み立てていく性質のものです。
実際のロボアドバイザーによる質問では、個人差があるリスク許容度を診断します。投資の分野ではリスク=金額のブレ幅のことを言います。仮に1万円の損失が出た場合、100万円の内での1万円と10万円の内の1万円では影響が大きく異なります。
リスク許容度がロボアドバイザーが投資信託を選ぶ際の基準となります。投資に対する姿勢や考え方などがコンピューター上で処理され、最適な投資信託を提示します。
質問に対する回答でタイプ別に資産配分を調整し、リスク許容度に応じた最適な投資信託を提案してくれるという仕組みになっています。
<ロボアドバイザーのメリット>
- ロボットからアドバイスを受けたほうが手数料などの費用が安い
- 少額から投資できる
- インターネット環境があればすぐに始められる
- 窓口にわざわざ出向く必要がない
- 世界的に有名な投資運用顧問を付けているところもあるので安心感がある
- 元本保証のない資産運用にはリスクがつきもの=「投資は自己責任」
当然ですが預貯金よりも大きく資産を増やすための投資ですから、状況によってはマイナスになるリスクを負わなければなりません。
ロボアドバイザーは投資家のリスク許容度に合わせた投資信託を運用してくれ、投資一任方式の場合にはリスク回避やリバランスまで自動的にやってくれます。ただし、だからといって運用損が出ないわけではありません。
またロボアドバイザーで資産配分されたとしても「どんな分野にどれぐらい」ということは、キチンと把握して投資を行いましょう。