無意味な健康診断の検査ってあるの?

福岡総合医学情報研究所の相部です。

労働安全衛生法などにより受診義務がある人も多い、医学検査について触れてみます。

検査は価値のあるモノと価値の無いモノに分別されます。このこと自体を知らない人も多いのではないでしょうか?多くの人は自治体や医療機関が推奨する検査には価値(意味)があると思っていることでしょう。しかし本質は異なります。

一例をあげて考えてみましょう。誰でも知っている「胃のバリウム検査」について・・・。これはバリウム(造影剤)を飲んでX線(放射能)照射をおこない、胃の異常を発見することを目的にしている検査です。これによって異常を指摘されれば内視鏡(カメラ)による精密検査が必要と案内されるのが通常です。

しかし・・・

胃のバリウム検査は正診率(正しく診断できる確率)が非常に低く問題視されている検査の代表選手です。正診率が低いという事は、正常と言われても異常を言われても信用できないということに他なりません。さらに、それだけにとどまりません。
放射能被曝の問題も忘れてはいけませんね。検査機種や検査時間(時間が長ければ被曝量が多い)にもよりますが、一度の検査で10~20mmSV(ミリシーベルト)被曝するというデータが存在します。これは人間が1年間に自然界で被曝する許容量が1mmSVですので10年~20年間の被曝許容量を一瞬で被曝する計算になります。

それなのに正診率が低い・・・
放射線被曝量と発がんに因果関係があることは周知の事実です。

こんなにリスクが多いのに診断能力が低い検査をみなさんは受けたいですか?ご自身が検査する時は価値のある検査なのかそうでないのかを論理的に考えて取捨選択できるようになると無駄な被曝(リスク)から距離をおくことができますので参考にしてください。

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